Music thingの「Cassette Tapes R.I.P」経由で知ったBBC NEWSの記事。
カセットテープが60年代に登場した時、フィリップスは特許料を一切徴収しなかったため、爆発的に普及したらしい。カセットテープ売上のピークは80年代中頃で、年間9億本に達したとある。そして、その頃にやはり音楽業界は「Home taping is killing music」という反ダビング運動をやっていて、歴史は繰り返すという感じもある(笑)。
ノスタルジックな逸話が書かれているのでそのまま引用:
One thing home taping allowed was the creation of the mix tape - a compilation of songs often put together as a present for a loved one. The process of creating the mix tape was immortalised by Nick Hornby in his novel High Fidelity.
New York music writer Joel Keller laments that personal computers have killed the mix tape star, and that the "drag and burn" method of creating compilation CDs is simply "less fun."
いまだにカセットテープの需要はあるのだけど、昨年アメリカ最大のテープ工場が製造を止めるなど、今後カセットテープの入手は徐々に難しくなるだろうとのこと。
オレがはじめて意識的に音を録音したのは、模型用モーターを回して、それをマイクに近づけたり遠ざけたりして音の変化を楽しむという、かなり変態的な行為だったのだけど、あれはカセットテープが無ければ出来なかったことだなぁ。もう、使うことはあまりないけれど、いまだに捨てられないカセットテープライブラリは数十本も残っているし、無くなってしまうと寂しいね…。