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June 21, 2005

耳の話

 「音楽配信メモ」さんの「iPodの音質は「悪い」のか? 」というエントリーに対するトラックバックで、「setoh blog」さんの書かれている「CDとmp3、音質聴き比べのおかしな結果」というエントリーが非常に興味深い。

 音ソースや再生環境等の詳細が不明なので何とも言えないのだけど、MDの音がデフォルトの環境で育った今の若い人にとっては、へたに音の情報が多いCDよりも、適当にデフォルメされた音になっているMP3の方が「良い音(=判りやすい音)」と判断してる可能性はすごくあるような気がする。

 他の事象に例えれば、写実的な絵画よりも、デフォルメされまくったマンガの方が判りやすくてインパクトがあるみたいな感じとか。

 まぁ、CD再生プレイヤーがポータブルタイプだったりすると、マジでMP3プレイヤーの方が音が良い可能性もあったりするのだけど(笑)。

 個人的な意見としては、耳の感受性って、普段から複雑な音を聞き分けるような環境にいないと、だんだん衰えていくような気がしなくもない。CDよりもアナログ盤の方が物理的に音情報が多いから、人間の耳には気持ち良いなんて話もあったけど、これもMD世代には理解できないことだったりするのかもしれないしね。そういうのが人間の進化(退化?)の一環だったりするのだろうな…。



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