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June 19, 2005

その昔、シンセサイザーは楽器とは認められていなかった

 シンセサイザーは単なる「発信器」であり、楽器という範疇には入らないと考えられていた時代があったような気がする。確か、キーボード奏者の誰かのインタビューでそういう記事を読んだ記憶があるのだけど、もしかしたら勘違いかな…。

 で、そんなこととは関係なく、Music thingの「22 year-old cassette tape of huge modular synths」では、古き良き時代のシンセサイザーの音を聴けるページを紹介している。

 この時代、こういう音を出すためには、とんでもなく大きくてアナログな機械を延々といじくりまわす必要があったのだけど、今やパソコンのソフト上でデジタルにエミュレーションできてしまう。

 微妙なのは、この音源が発表された83年という時代は、すでにプロフェットなどの非常に楽器的なシンセや、シンクラビアみたいなサンプラーのお化けが登場していた頃で、こういう音を求める人は当時少なかったと思われること。きっと、今の方が需要は高いのじゃないだろうか。まぁ、絶対数はどちらにしてもそんなに多くないのだろうけど…。



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