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October 03, 2004

著作権法施行令の改正に関するパブリックコメント

 すでに色々なWebやBlogで取り上げられているので、もはや知らない人はあまりいないだろうけど、また文化庁がレコード輸入権(改正著作権法)絡みでパブリックコメントを募集している。

 今回のお題目は「規制対象となった音楽ソフトの輸入禁止期間を4年間にする予定だけれど、それじゃ短すぎるとか、長すぎると思う人は、意見を述べよ」というもの。

 期間をもっと短くすべきだと考えているのであれば、「著作権法改正要望のパブリックコメントを提出する」というポータルサイトがあって、その主旨に基づいた解説がわかりやすく書かれているので、参考になります。

 期間をもっと長くすべきだと考えているのであれば、前レコード協会会長の依田氏がその旨の発言をしていたし、おそらく現レコード協会も基本的に同じ姿勢であるはず。なので、そちら関係へ相談してみると参考になるかも(連絡先は自分で調べてください)。

 ちなみに、今回の改正著作権法で規制の対象となる可能性がある音楽ソフトは、建前上は「環流盤(=日本人アーティストによる作品の逆輸入盤)」だけとなっているけれど、実際には海外から日本国内へ輸入されるもの全て。とくに、ほとんどの洋楽カタログに関しては、日本のレコード会社ではなく、海外のレコード会社が規制するかどうかを決定できる立場にあると考えて間違いない。

 無責任を承知で暴言してみると、どうせなら10年ぐらいの禁止期間を設けて、さらに全ての輸入盤を完全にストップしてみると面白いかもねぇ。ついでだから、インターネットも海外へのアクセスを遮断して、一般人の海外渡航も禁止とか(笑)。

 まぁ、上に書いたのはかなりの極論だけど、情報流通が極端に加速化している今の時代において、4年間の輸入禁止というのは、20年前の状況で考えるとおそらく10年分ぐらいの重みは十分にあると思う。あと、これは何度も書いているけど、日本のレコード会社にとって、洋楽カタログはあまり美味しい商売じゃないから、結局それが無くなってもあまり関係ないというのが今の経営者的視点なので、洋楽がどうなるかはあまり真剣に考えていないのだろうなぁ…。



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