MacFixItで紹介されていた、「
Knowledge@Wharton」というWebサイトの記事。そのうち国内でもどこかのIT系ニュースサイトが訳を掲載すると思われるけど、要はMSN MusicとiTMSの戦略は今後どちらが優位になるかを色々と考察したもの。残念ながら、ここでは結論は出ていない(笑)。ただ、大きな鍵となるのは、現在のところAppleが否定的なストリーミングによるサブスクリプションシステムにあるだろうとしている。
面白かったのは以下の部分:
Research firm JupiterResearch estimates that digital music sales are expected to double to $270 million in 2004 compared to 2003. By 2009, though, Jupiter projects that digital music sales will increase to $1.7 billion, totaling 12% of consumer music spending.
調査会社によれば、2009年になっても相変わらず音楽ソフトの主要なセールスはパッケージに依存するという推測なんだよね。個人的にはパッケージが残ることは歓迎だけど、現実的なところ、パッケージセールスの占める割合はもっと減るような気がするなぁ。
MSが上手く展開できないかもしれない理由としては、
If security and anti-piracy are big issues for the industry, why should it trust Microsoft with its security track record in Windows XP and Internet Explorer
という見解もかなり面白い。ただ、問題は、音楽業界がMSを否定しても、ユーザーがMSを歓迎すれば、その勢いはおそらく雪崩のようになって誰も止められないだろうということ。個人的にはそういう流れはあまり歓迎したくないけれど…。
最後の締めの文が示唆的で、
"It usually starts out badly in a new market, but then it either gets better or it terrifies the competition." Usually it does both.
もちろん、ここでの「it」は全て「Microsoft」のこと。