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September 30, 2004

“レーベルゲートCD”仕様の終了について

 SMEは正式に「11月17日以降発売する新譜については全て通常のコンパクト・ディスクとして発売する」と発表。とりあえずはうれしいニュース。

 軽くツッコミを入れるとすれば、「多くの音楽ユーザーの意識が高まり、一時の混乱期を脱した」という部分は、「多くの音楽ユーザーの意識が高まり、レーベルゲートCD(=CCCD)では売れなくなった」とした方が良いような(笑)。

 しかし、これでCCCDがこの世から全て無くなる訳じゃないし、どちらかと言えば世界的な傾向として今後は増える可能性が大きい。ここでも何度も話題にしているように、EMIはどんどん推進していて、それを証明するように東芝EMIからリリースされる洋楽カタログでのCCCD比率は加速度的に高くなっている。

 それに、BMGは日本で普及している「CDS」方式とは別の、SunnComm Technologiesが開発した「Media Max」方式をテスト中。すでに同方式を採用したVelvet Revolverの「Contraband」が何の問題もなくビルボード・アルバムチャートで1位を獲得してたりする。ちなみに、Media MaxはCDSより全然音が良いらしいと某業界筋から聞いているけど、CDS同様に全てのオーディオ機器での再生は保証されていない模様。BMGとSMEは合併するから、現在のSMEカタログも将来的にはMedia Max方式でコピーガードされるなんてことは十分ありえる。

 まぁ、世の中は複雑で判りにくく、思うようにいかないことがたくさんあるという話だね…。



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