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April 15, 2005

日本で1曲99セント相当の音楽配信サービスはやっぱり無理なのか?

 ITmediaに、「『iTMSが早く登場すればいい』——Moraプロデューサーが語る音楽配信への期待」というインタビュー記事が掲載されている。

 この中で、日本国内において「1曲○○円、転送無制限、CD焼き込み10回」みたいなシステムが可能なのかという質問に対して、レーベルゲートの人は、その是非を答えず、「我々としては1曲99セントというような低価格戦略が良いとは考えていません…」などと、お茶を濁したような発言をしている。ま、立場上そう言うしかないのだろうけど(笑)。

 じゃ、日本で1曲99セント相当の価格設定による音楽配信サービスはやっぱり無理なのだろうか?

 実は日本でも1曲99セント相当で音楽配信サービスを行うことは可能だと思う。ただし、それには「音源は洋楽のみで、邦楽はなし」という条件が付くけれど。なぜ、洋楽はOKなのに邦楽はNGなのか? 答えは簡単で、マーケットの大きさが違うから。

 世界全体で売って利益を出せる洋楽(と言うよりは、4大メジャーがリリースする米英アーティストによるトッププライオリティ作品群)と、主に日本でしか売れない邦楽を比べれば、自ずと採算ベースの単価が異なってくる訳で、1曲99セント相当を許容できるか否かも違ってくる。

 全世界を対象にビジネス展開した場合、どれぐらい売れるかというと、よくあるトリビアネタで「世界で一番たくさん売れたアルバムは?」というのがあって、答えはマイケル・ジャクソンの「スリラー」なんだけど、その出荷累計は最新のギネスブックによると6000万枚を超えるらしい。残念ながら、これと同じ枚数を売れる邦楽作品は今のところ存在しない…。

 4大メジャーのマーケティングに対する考え方は、まさに数の論理だし、薄利多売だったりもする。この辺りはハリウッドのビジネスポリシーと同じ。ただし、ハリウッドの方が、セルDVDにおける価格戦略が破壊的だったりと、全然ラディカルだけど。

 ま、日本国内の音楽ビジネスにおいて、洋楽も邦楽も同等に揃えなければならないという価格戦略を目指す限り、1曲99セント相当の音楽配信サービスを実現することはかなり難しいには違いない。

 非常に無責任な発言をしてしまうと、洋楽と邦楽じゃユーザー層が違うのだから、そこで揃える必要はないだろうということになるけど、それでは大人の意見として失格だな(笑)。

 ※蛇足ながら、ここで99セント相当と言っているのは、そのまま単純に為替レートで換算して110円前後になることを意味してません。他の物価との相対的なバランスを考えるとそれは無理があるので、150〜200円ぐらいが妥当なのか?



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