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March 31, 2004

Music Is Dead

 その昔、ジョニー・ロットンは「ロックは死んだ」という名言を残したけれど、今この日本では「音楽は死んだ」ということになるのかもしれない…。

 例の、川内博史・佐藤謙一郎の両衆議院議員が提出した質問主意書に対する答弁が小泉首相名義で通知された。今のところ衆議院のWebサイトには掲示されていないが、コチラで写し書きを閲覧可能。
日本盤に比べて著しく安価な洋盤が国内において頒布されることにより権利者の得ることが見込まれる利益が著しく減少することとなるような場合には、法案第百十三条第五項が適用され、著作権又は著作隣接権を侵害する行為とみなされることとなる

 この文言により政府は、輸入盤を国内販売禁止できる権利をレコード会社に保証したということになる。また、CCCDの問題点に関する質問に対しても、「音楽用CDの規格に準拠した仕様」云々が、通称「レコード輸入権」の在り方に影響することはないという見解が示された。

 つまり、突き詰めた見方をすれば、再生保証された音楽ソフトを簡単で自由に入手できるような時代は、もうすぐ終わりを告げるということになる。この答弁を読んだオレの最初の感想は、「マジかよ? 何かの間違いだろう?」なんだけど、どうやらマジらしい…。


March 30, 2004

March 29, 2004

 今日、ちょっとばかりショッキングな事件があった。なんと、いつも利用している私鉄の沿線駅すべてからゴミ箱がなくなっていたのだ。テロ防止対策の一環なんだそうだけど、そこまで事態はヤバイことになっていたのだね…。

 もしかして、4月1日あたりが危ないのか?!


イスラエルが対イラク諜報活動での不備を報告
Israeli Report Faults Intelligence on Iraq


 New York Times Web版の3月28日の記事によれば、とうとう、あのイスラエルまでもがイラク戦争の開戦理由となった錦の御旗「大量破壊兵器」について、その存在に関してネガティブな報告(=つまりそんなものは存在しなかった)をしたらしい。

 その一方で、アメリカが誇る世紀の大馬鹿者ブッシュ君は、またも大失態を演じたらしい(笑)。

 さて、こんな風に、当の張本人がもはやその存在を信じていない気配が濃厚な状況にあって、いまだに事あるごとに神妙な顔つきで「大量破壊兵器は必ず見つかるはず」と声明を出している日本政府は今後どう対応していくつもりなんだろう? なんだか、莫大な金額をオレオレ詐欺でだまし取られてしまったのに、自分はそんな被害には遭ってないと無理して信じ込んでいるような状態だな。


March 27, 2004

RIAJ、「音楽メディアユーザー実態調査」を発表

 面白いです。何が面白いって、どう考えても情報操作してるだろうって感じの結果が…。
CCCDの認知率は前年の56.7%から57.6%と微増した。CCCDについて「賛成」は54.9%、「反対」は15.1%、「よくわからない」は27.5%。
 この部分、質問の流れで、CCCDの実態を知らない人に対して、CCCDが著作権を守るためにいかに素晴らしい技術かという一方的な説明をした上で、CCCDに賛成しますか、それとも反対しますかという問いかけをしたんじゃないかと想像してしまうのだけど、それは勘ぐりすぎだろうか? 少なくとも、実際のCDユーザーだけを対象にアンケートしたとしたら、こういう結果が出ることは現実的に考えてあり得ない。

 それから、音楽DVDの「妥当価格は約3,000円」という結果も、どういう質問から導き出されたのか気になるところだなぁ。


March 26, 2004

 スノボのページを更新。かなりどうでもいいようなネタ。オレ的にはもうシーズン終わりっぽいなぁ。もう少し滑りに行きたい気もするんだけどね…。


March 25, 2004

Me and Mr. Johnson

 エリック・クラプトンがロバート・ジョンソンの曲ばかりをカバーしたアルバムを出すらしい。で、ココで試聴できるんだけど、聴いてみたらちょっとガッカリだった。う〜ん、使っていたギターをほとんどオークションで手放す(とんでもない金額になるらしい)ぐらいなので、もう本人も終わっているという感じなんだろうなぁ…。

 ブルース・ブレイカーズでの「オレは黒人ブルースマンよりギターが上手いぜ」的な青臭いプレイ(笑)や、クリームでのラディカルなブルース解体作業的格好良さを知っている身としては、今のクラプトンのギタープレイって聞けないんだよね。デレク・アンド・ドミノスの「いとしのレイラ」がギタリストとしての最後の作品で、あのアルバム自体、天才デュアン・オールマンがいたからこそという感じだし。それ以降のクラプトンは歌手。上手い訳じゃないけど味があって、たまに良い曲も作れる人、日本だと加山雄三みたいな(笑)。そういう歌手としては決して天才じゃない人が、ロバート・ジョンソンみたいな超難解な天才的ブルースマンの作品をアルバム丸々1枚使ってカバーするってのは、ちょっと無謀だと思う。もちろん、「エリック・クラプトン」というブランドがあるから売れるんだろうけど、それは内容が評価されて売れるという訳じゃないだろうしね。オレはクラプトンというギタリストが好きだし、歌手としてのクラプトンも嫌いじゃないから、逆にこういう作品を出されてしまうとなんだか悲しい。


March 24, 2004

ざわわざわわ…「さとうきび畑」作者、寺島尚彦さん死去

 「さとうきびが風に触れる音を、1年半かかって『ざわわ』と表現した」というエピソード、どこまで本当の話かは別にしても、モノを創りだす姿勢としてグッとくるものがあります。

 この曲って、オレが小学生の頃、NHKの「みんなのうた」で、森山良子が歌っているのを聴いたのが初めてなんだけど、ひたすら真っ青な空と、大地に広がるさとうきび畑というシンプルな映像と相まって、歌詞の内容が強烈なインパクトを与えてくれた。子供心にも、あぁ反戦の歌なんだなとすごく素直に感動した覚えがある。しかも、あんまり嫌な感じがしなかったんだよね。オレの頭の中では、良い歌がどういうものかという判断をくだすための基準の1つになってて、これよりあざとい内容だと×だったりする(笑)。

 この歌がいまだに多くの人に受け入れられているのは素晴らしいことで、まさに「クラシック」という形容が相応しいと思う。日本のポップス(の範疇に入るのか不確かなれど…)にクラシックな楽曲があるのはすごくウレシイ。

 寺島さんのご冥福をお祈りします。


March 23, 2004

「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える?

 ここにきて読売新聞は突っ走ってます、オモロイです(笑)。しかし、この記事読む限りでは、文化庁は確信犯的なところがあってかなり不気味…。
文化庁の吉川晃著作権課長は、「法改正が成立すれば、国外のレコード会社も、日本への輸入を禁止しようと思えばできる」と認める。


複製制御CD 愛好家に不評

 論旨の展開に不満はあるけれど、大手全国紙が現状を記事として取り上げたという事実を評価すべきなんだろうね。

 しかし、なんだか歯切れの悪い文章だ。その通りなんだろうけど、「複製制御CD」なんて言葉は一般的に誰も使ってないから、見出しを見ても何の記事だかわからないし、最後のシメの一文は、ユーザーに一番の問題があるように見えて、かなりいただけない感じ。やはり、圧力団体(=日本レコード協会等)などの力が大きいんだろうなぁ…。
音楽著作権への認識が低いユーザーが問題の原因とはいえ、レコード業界も権益保護を優先した対応ばかりでは、消費者の理解は得られない


March 22, 2004

グレイトフル・デッドがiTunesへやって来る
Grateful Dead on iTunes


 これはスゴイことになった。グレイトフル・デッドの全ライブ音源(膨大な数だと思う…)をiTunes Music Storeで公開すべく、バンド側とAppleが最後のツメに入っているらしい。これがマジネタだとすると、かなり面白い。


民放の時代劇、たそがれ ファン層限られスターも減少

 ここ数年、年をとったせいなのか、時代小説がオモロイです。とくに、「剣客商売」や「鬼平犯科帳」などの池波正太郎作品は貪るように読んだっす。

 それでね、原作を読めば読むほど、テレビドラマみたいな安易な映像化作品はつまらなく感じるようになった。つまり、テレビで時代劇が視聴率を稼げないのは、時代的そのものが理由なのではなくて、ちゃんとした見せ方が出来ない番組制作側の問題なんだと思うんだよね。

 21世紀に時代的を再現するってことは、歴史考証に手間暇かける必要があるし、役者も殺陣を勉強しなきゃならない。電線が画面に映らないロケ地を確保する必要も出てくる。ロケできなければ、スタジオを手配しなきゃならない。はっきり言って、採算度外視できるNHK以外には、もうテレビで時代劇って難しいでしょ。

 予算はスポンサーの意向にあわせた人気タレント起用のギャラで全滅。残った安いプロダクションコストに、ちゃんとした芝居が出来ない役者を組み合わせれば、どんなに原作が良くても正視に耐えるドラマ番組は出来ないと思う(笑)。
時代劇のファン層が中高年以上とアップし、視聴率順位は、若者をテーマにしたドラマに押されている。広告も「消費生活の回転が速い購買層」とは必ずしも結びつかないことから、営業関係者の間では「髷(マゲ)バツ」と、苦戦を強いられる分野の一つになった。「若者の支持率が低く、視聴率に結びつかない時代劇より新たな分野」として日本テレビも、バラエティーに転向している。

 右肩上がりにはなり得ないこれからの消費市場を想定するに、「消費生活の回転が速い購買層」を主な対象としていること自体、現在のテレビ局経営陣に明日はないといった感じ。まぁ、オレ個人としては、もうつまらないので全くテレビ見てないからどうでも良いんだけど…。

 最後に真面目な提案を一つ。人気があった頃の時代劇作品をCSとかで流すのをやめて、毎朝4〜6時あたりの枠でリピート放送すれば、かなり良い視聴率をとれるはず。早起きの年寄りは、この時間の娯楽に飢えているし、良い作品は何度でもリピートに耐えられるんだから。そういう柔軟な視点がない編成はもう全員クビにした方が良いよ。


March 21, 2004

 昨日の天気が嘘みたいな春で満ちあふれた日曜日の昼下がり。すごく久しぶりに、プライマル・スクリームの「GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP」をデカイ音でかけてみた。メンフィス仕立てのこのレコードは、こういう日に聴くとすごく気持ち良い。遠い昔みたいに、芝生が敷き詰められた小山に寝転がって、ボーっとしたくなった。
ああ こんな気持ち
うまく言えたことがない ない
(「トランジスタラジオ」 RCサクセション)


March 20, 2004

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いかりや長介さん死去 「ドリフターズ」のリーダー

 ご冥福をお祈りいたします。

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March 19, 2004

 法制化が進められてる「レコード輸入権(通称)」において洋楽輸入盤をどう取り扱うかが不明確である点に対して、衆議院議員の川内博史氏と佐藤謙一郎氏が、3月8日に質問主意書を国会へ提出した模様。これに対する答弁の期限は3月31日。

 レコード会社側の意見のみを採り上げて法制化しようというこれまでの経緯を考えれば、まともな議論が展開されるとは想像しにくいけど、それでもこういった動きがあるということは歓迎したいね。

 特に、今回提出された質問主意書では、再生保証がないCCCDと再生保証があるCD-DA(通常の音楽CD)の違いから生じる問題を、国会という公の場所で指摘したことが画期的であり、これに対する回答がどうなるかは要注目。

 ただし、最近の政府の知財関連に対する動向を顧みると、再生保証よりも著作権保護が優先されるべきであるという趣旨の答えが出て、国内CDの総CCCD化を促すような最悪の事態を招く可能性もある…。


March 18, 2004

ヒトラーのろう人形、ベルリン中心部に登場

 どこかの国の首相がどこかの神社へ参詣するのと考え方が似ているような、似ていないような…。
 ナチスのシンボルなどの使用を禁止した同国の反ファシストの厳しい法律に抵触しないのか、との疑問に、ドイツ文化省の報道官は「単なる芸術という条件ならば認められる」と説明した。

 ドイツもかなり経済が疲弊しているらしいから、アンダーグラウンドで過去の思想体系を再評価しようという動きがあってもおかしくない。世界中、どこもかしこもヤバイ感じで、ちょっとしたことがすごく不気味に見えたりする。

 靖国神社参拝問題に関して言えば、「中国をはじめとしたアジア各国とは今後おつきあいしません」というキッパリした国家方針であれば問題ない(笑)のだけど、それは現状あり得ない訳で、もう少し大人な対処をしないと、首相本人とその取り巻きは満足してても、国際的には痛いしっぺ返しが待っていそう…。


 スノボのページを更新。


March 16, 2004

「やっぱ自由でしょ」 10代の言葉の憲法ソングCD化

 なんだかいかにも朝日新聞好みなネタで、個人的にはちょっとひいてしまう部分もあるんだけど、今の日本という国には、こういう行為を実践することが政治的にも音楽的にも必要なのかもしれないね。あのジョン・レノンの歌だって、実はこんな気持ちから始まっているわけだろうから。

 個人的に反感を感じたのは、記事中に、「プロのナレーターのようにうますぎるとよくない。だって『国民』が主語なんだからさ」という制作スタッフの発言が書かれている部分。こういう考え方は、クリエイティブな作品を作る人間として非常に稚拙だし、こういう言葉を記事に拾い出す新聞記者も頭が悪いと思う。ナレーションをする当の本人が本当に上手に話せるなら、上手に話すべきだろうし、相手に何かを伝えるためには、技巧的に優れているのであれば、それに越したことはない。なんだか、インチキな手作り感で売ろうとしているみたいで、すごく感じが悪い。あと、SEとして「銃声やヘリコプターの爆音が入る」らしいけど、これもチープな印象になるからやめた方が良い。

 こういう作品を作ろうとする動機自体はとても面白いので、出来れば音楽的にもいっしょに唄いたくなるような形を目指してほしいものです。

 そうそう、もし、このCDがCCCDフォーマットで売られるのだとしたら、それはもう全くもってダメダメなんだけど、それはまた別の問題(笑)。


米スターバックス、客の選曲をCDに

 これって、おそらくは、例のAppleとHPのiTunesに関する提携から派生したビジネスだと思われるけど、とうとう既存のレコード店じゃ出来なかったようなカスタムCD販売を、コーヒー店が始めてしまうってことだね。パソコンやiPodを持たないユーザーに対しても、iTunesのメリットを提供しつつ、ビジネスチャンスも拡大しようという目論見か。日本が昔やって失敗したコンビニベースの展開じゃなく、スターバックスというのが非常にマーケティングされてる感じで面白い。さて、テスト運用の結果はどうなることやら。


March 15, 2004

やはり本能寺は洋楽CDの並行輸入にあったのか?

 弁護士の小倉さんが「レコード輸入権の条文案の検討」を書いてますが、これを読むと、かなり暗い気持ちになります。

 セールスの浮き沈みが激しい邦楽アーティスト作品に比べ、コアなユーザーがいるため必ず一定量が売れる洋楽作品は、レコードを売るのが難しい時代になった今、日本の大手レコード会社にとってその売り上げを確保するための最後の砦だということなのでしょう。事情は理解できなくもないけど、やり方がセコイし、結局はユーザーがさらに離れていくという、結果的には自分の首を絞めるようなことをやってるね。

 しかし、だとすると、ちょっと期待していたAppleのiTunes Music Storeの日本における展開もかなり難しいことになるのかもしれない。なぜなら、あのシステムは基本的にオリジナル音源を持つレーベルからの直販形態だろうから、洋楽の場合、日本のライセンシー(=レコード会社)には一銭も入らない可能性が高く、そんなものが横行するとレコード輸入権を苦労して作った意味がなくなるからだ。当然、面白くないので、そういう動きは阻止するでしょう…。

 それにしても、政府は、企業や一部団体が持つ既得権保護には熱心でも、消費者(=洋楽ユーザー)にとっての既得権(=輸入盤)は保証してくれないわけで、なんともはや言葉がないよ…。


March 14, 2004

 映画「ドッグヴィル」を観た。いわゆるハリウッド的な娯楽映画とは対極にある映画。エンターテイメントを映画に求める人は観ちゃいけない作品でもある…。個人的には気が早いけど、2004年度国内公開作品でベストワンとしよう。まぁ、他にもう映画を見に行きそうにないという話もあるけど(笑)。とにかく、見終わった後で喝采の拍手をしたくなった映画。そんな風に思った映画って、オレの場合ほとんどないんだよね。

 映画が始まってすぐに、ほとんどのセットが排除された演劇用舞台みたいなところでストーリーが展開されることに軽いショックを感じる。目には見えないドアの開け閉めの効果音とかがあって、笑ってしまう。しかし、そんな違和感は数分でなくなり、逆にシンプルな画面が、こちらをグイグイ映画の中に引き寄せてくれた。非常に「クレバー」という言葉が相応しい映画プロダクションの在り方だなぁと感心する。

 この映画を作った監督のラース・フォン・トリアーという人、これまでに「奇跡の海」だとか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」というウェットで不条理で暗い映画ばかり作っているのだけど、今回は不条理な展開ではあるものの、上述の特殊(?)セットと、主演ニコール・キッドマンの存在感で、かなり雰囲気が違うことになっている。何が違うかと言えば、非常にドライなのだ。状況は悲惨だし、最後まで救われない感じなのだけど、不必要な「お涙頂戴」的展開は皆無で、ひたすら突っ走っている感じ。3時間近い上映時間だけど長さは感じなかった。さらに、単体で短編作品的な味わいもある写真コラージュを使ったエンドロールは、デビッド・ボウィの「ヤング・アメリカン」のせいなのか、暗い写真ばかりなんだけど、スコーンと突き抜けてさらに乾いている。

 面白かったのは、前作のダンサー・イン・ザ・ダークでは女性客が多かったけど、今回は男性客が多かったこと。これはやっぱり主演女優のせいなんだろうか? あと、今回は全然泣けません。なので、女性に訴える力が弱いだろうなぁとは思う(笑)。

 最後に、ちょっとネタバレ的な話になるけど、この映画、世襲制度が確立しようとしている政治家や企業家なんかの家庭では、子弟への帝王学を伝えるための非常に優れた教材として利用できそうで、それがとても怖いかも…。


 この週末は滑りはなし。シーズンも終わりかなぁ…。


March 12, 2004

Amazon.co.jp狩りが始まった・・・

 単なる杞憂であれば良いのだけど、その可能性は否定できないという感じの記事…。

 とにかく、CCCDやレコード輸入権といった事件が、一般国民の間では大きな問題として認識されない以上、マイノリティである「コアな音楽ファン」という人種はこれから淘汰される時代がやって来たということなのかもしれない。別に生きていく上で音楽なんか必要じゃないけど、音楽がない生活も味気ない。そして、オレなんかの力ではいかんともしがたいのだけど、何とかしたいと切実に思う。


自民改憲チーム、「公共の福祉」権利制約を明確化

 これまでの歴史をふりかえれば、経済が破綻すれば国は統制を厳しくするという典型パターン。
 自民党憲法調査会の憲法改正プロジェクトチーム(杉浦正健座長)は11日の会合で、基本的人権よりも「公共の福祉」を優先すべきだとの認識で一致した。家庭や家族の保護、育成に関する条文を盛り込むことでも大筋合意。6月にまとめる論点整理に盛り込む。

 公共の福祉と人権の関係を巡り「公共性のある道路、空港など建設が少数の反対で遅れ、圧倒的多数の人の利益が損なわれるのは避けるべきだ」「現行憲法は個人の権利を強調し過ぎだ」との意見が続出。「公共の福祉」の定義があいまいだとして「公共の利益」に文言を改めるよう求める意見も出た。

 国民の義務として、教育、勤労、納税の3つに加え、「国防の義務」を明記するよう求める声も相次いだ。

 かなり嫌な感じ。国防問題に関して言えば、確かに世界は全然平和なんかじゃないし、自分の身(=国)を守ることは大切なんだけど、この論旨の展開からいくと、どうしても「富国強兵」だとか「国民総動員」などの忌まわしい匂いを感じてしまうよねぇ…。


総務相「次官天下り規制、次官のなり手なくなる」

 「次官のなり手がいるかという問題も考えなければならない。貧乏くじを引いたのが次官になるというイメージも具合が悪い」と発言してる時点で、利権が前提になければ仕事はしないし、それが次官になる理由と公言しちゃったようなもの。

 いやはや、国を治める公職に就く人間としては、建前上それを言っちゃおしまいだと思うんだけどね(笑)。

 最近はこういうふざけた政治家や役人がすごく多い。マジで革命騒ぎとかが起きないのが本当に不思議だよね、日本って国は。それだけ成熟した大人の国ということなのか? まぁ、オレも革命起こすだけのパワーは全く無いので文句は言えないのだけど、そんな自分が情けない…。


March 11, 2004

 以前、見識ある知人から、そんな考え方はやめたほうがいいよと諭されたことがあるんだけど、オレはヴィトンを持ってる女にすごく偏見があります。どうも、あのマークが付いた鞄だとか財布だとかを持って歩いているのを見ると、どんなに素敵なコでも「頭悪そう(2ちゃんねる的に言うとDQN)」と感じちゃうんだよね。個人的に好きなタイプだったりしても、ヴィトンを持っている姿を見た瞬間に幻滅しちゃうぐらい(笑)。別に、ヴィトン好きな女に昔ふられたとか、そういう具体的なトラウマがある訳じゃないんだけどねぇ…。

 どうせ金を使って悪趣味に走るならグッチとかシャネルのほうが許せるかも(笑)。まぁ、どちらにしても、身分相応かつ似合っていることが大前提だけど。そう言えば、プラダの人気はかなり落ちたね。あれも似合うコとそうじゃないコの差が激しかった。


 今、音楽配信メモのBBSで、記事ネタ提供スレッドがスゴイことになってます。現在の日本における音楽&DVDソフト販売事業の実態が暴露されまくり。いつまでこの濃い話が続くかは不明だけど、日経エンタテインメント!なんかの100倍はすごいネタなので、興味のある人はウォッチすべし。


March 10, 2004

パルコ、タワーレコードにCD販売子会社を譲渡

 もうかなり以前から実質的には終わっていた「WAVE」だけど、これでブランド名も無くなりそうだね。バブルが弾ける前のそのまた昔、六本木にあった元祖WAVEは、その存在自体がすげ〜格好良かった。しかし、六本木ヒルズしか知らない今の若者には意味不明な話だよな(笑)。ま、タワーレコード自体がもはや昔のタワーじゃなかったりする訳で、諸行無常、年寄りはちょっと感傷に浸ってみるのであった…。


キムタク効果だ!クイーン100万枚 「プライド」で注目 14日に感謝祭

 う〜ん、これで東芝EMIは、洋楽もCCCDで問題なく売れるという実績を作ってしまったね。残念ながら、おそらく今後はさらにCCCD化への動きが加速化される可能性が高くなりました…。

 ついでに、毎度のことながら「音楽配信メモ」で紹介されているページなんだけど、この「CDの値段がCCCDよりも高いワケ」という話がかなり面白いというか、怖いです。洋楽好きは必見。


 スノボのページを更新。


March 09, 2004

 CCCDやレコード輸入権に関する話題を2つほど。

 雑誌「日経エンタテインメント!」の創刊7周年記念特大号の特集記事で、「エンタ業界の『論点』 誰の言い分が一番正しい?」というのがあり、ここでCCCDに関して疑問を提示する佐久間正英氏の発言が1ページ使って掲載されてます。まぁ、ネットで色々調べてる人にとってはもう常識的な話だけど、こうやって店頭に並ぶ雑誌で活字になることに大きな意味があるんじゃないかと思う。ただし、佐久間氏の意見への反論として、某レコード会社の人間の意見も1ページ掲載されていて、こっちを読むとかなりムカツク(笑)。

 もう1つは、もう終わってしまったけど、3月8日にTBSラジオでレコード輸入権問題を取り上げたらしい。番組を作るにあたって聴取者からの意見をWeb募集したようで、その結果が今ならココで読めます。これも大半は反対意見で占められていて、当然という感じの結果内容なんだけど、業界関係のバイト君らしき人なんかが無理矢理レコード輸入権を正当化しようとして、つたない書き込みしてるあたりが苦笑モノ。

 ちなみに、日経エンタテインメント!とうい雑誌、個人的には嫌いです。昔は業界関係者向けの専門誌でそれなりに評価できたけど、それだと商売にならなかったらしく、今は一般ユーザー向けに業界裏話を暴露する的な内容(実際にはただの宣伝だったりする)になってしまったから。エンタテインメント産業って夢を売るべきなんだけど、ああいう売り方は夢が無くてつまらない。このあたりのメンタリティの在り方が、実は「レコードが売れない」というような状況と密接に関係してるはずなんだけど、それに気が付いてないんだよなぁ、頭の悪い業界は…。


March 08, 2004

 ちょっと風邪気味。この週末は今シーズン一番(!)のパウダーをヒットしたけど、その報告はあらためて次回に。

 音楽配信メモの3月7日の記事で紹介されていた、ヤバイ音源CDを、渋谷シスコのテクノ店で早速ゲット。HELLとほぼ同世代(のはず)なオレとしてはかなりハマリった。まぁ、「若者には判らな〜い」(Copyright: Inter FMで元気だった頃のジョージ)ミックスかもしれないなぁ(って、この比喩自体が不明だよね…)。

 妙に頭痛がするので今日はここまで。


March 04, 2004

 スノボのページを更新。なんだかトリビアちっくな話(笑)。


March 01, 2004

 スノボのページを更新。

 それにしても、「年金保険料:給付以外に4兆5000億円使用」なんていうニュースを見てると、呆れるというか、マジで日本に未来は無いと思えてしまう…。



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