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December 24, 2004

2004年の音楽CD出荷額5%減・6年連続減

 この日経の記事で気になるところは以下あたりか:
・前年割れは6年連続、1988年以来16年ぶりの低水準
・大ヒットの基準とされる100万枚以上
.消費者の好みの多様化で大ヒットが生まれにくくなっている

 まず、「1988年以来16年ぶりの低水準」だけど、これは漸く、「音楽業界にとってのバブル景気」が終わり、正常な水準に戻ったというのがオレの認識。つまりは、相変わらず、音楽ソフトを必要としている人(=コアユーザー)が、自分に必要なものを必要なだけ買っている状況であり、その一方で、聞きもしないのに「流行っているから買う、売れているから買う」みたいなグレーゾーンの消費者(=カジュアルユーザー)はレコード市場から他へ流れてしまっただけということ。何も驚くような特別な話じゃないし、それを認識できていない方が異常(笑)。

 大ヒットの基準が「100万枚以上」というふざけたことを言っているのはおそらく日経の記者だけだと思うけど、もし業界当事者もいまだにそんなことを真面目に考えているのだとしたら、それはもう「私共は終わっています。二度とビジネスで成功することはありません」と高らかに宣言してるようなものだ。1988年頃に立ち戻れば、30万枚ぐらいが大ヒットの基準だし、100万枚というのは事故でしかなかった。逆に言えば、この不況と言われる時代において、いまだに「シングル一作品、アルバム十作品の計11作品」がミリオン単位で売れているほうが驚異的なんだけどね。

 「消費者の好みの多様化」を理由にヒットが出ないというのは、嗜好品としての「音楽」の性格を完全に無視したマーケティングから出てくる発想。このあたりの問題は、何も音楽だけに限った話じゃなくて、書籍やゲーム、映画、テレビ番組など、「生きていくために必要じゃないけど無いと人生つまらない」的なソフト全てに当てはまりそうだ。

 もともと、人の好みなんてバラバラなんだけど、たまにちょっとした偶然から共有できる「何か」が生まれて、それが爆発的に連鎖反応を起こしたときに「ヒット」となる。だけど、こういった化学反応的なことって、いくら分析しても、ある一定のパターンが判る程度で、必ず再現できるとは限らないし、失敗することもやたらに多い。まぁ、商売だけを考えれば、「二匹目のドジョウ」や「二番煎じ」の方が儲かったりするけど、それはまた別の話。

 大ヒットの典型で考えると、宇多田ヒカルがデビューしようとした時、数多くのレコード会社へプレゼンされたのだけど、どこも採用しなくて、結局は知り合いのディレクターが低予算でやるならOKということで「オートマチック」がリリースされたという噂を聞いたことがある。実際、某大手レコード会社の偉い人は「あの時断ってなければ今頃ウハウハだよ」みたいな話をよくしてたっけ。さらにもっと古い話だと、その売上げだけでビルが建つほど売れたと言われる「泳げ!たいやきくん」だって、レコード出した時には誰もあんなに売れるとは夢にも思わなかった訳だしね。

 マジな話、ミリオン売れるのは「事故」でしかないのだから、そんなことを狙ってビジネスプランを考えるよりは、本当に必要としてくれる人に、ちゃんとした「中身のあるもの」を間違いなく伝え届けることを考えた商売をやらないと、レコード会社というか、ソフト会社は成立しないだろうと思う。オレも資金があれば、自分が共感できる音楽や映像をまとめたり創ったりして、それを共感してくれる人に向けて伝えていけるような事業をやってみたいけど、まずオレが好きなもので商売になるようなものは99%無いんだよなぁ。そのへんの自分のセンスに対する認識だけは冷静にやってますですよ、ハイ。

 あ〜、でもオレのセンスを間違って信用して投資してくれるような人は大歓迎ですので、よろしくお願いします(笑)。



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