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October 07, 2004

こちらロンドン、楽しいロンドン

 Clashの「London Calling - The 25th Anniversary Edition」がいよいよ発売されて、ネット上でも話題になってるね。オレの場合は、前にも書いたようにおそらく改めて買うことは無いと思うんだけど、関連アイテム的なものとしてビデオ「Rude Boy(邦題:ルード・ボーイ)」はちょっと欲しい(けど値段がちょっと高すぎるな…)。

 内容的には、地味でパッとしないNHKあたりのドキュメンタリー番組みたいな感じだったはず。というか、見たはずなのにまったく覚えていない。なにせ、オーストラリアに住んでいた当時、レンタルビデオで見たのだけど、当然ながら字幕は無く、コックニー訛りがあまりに酷くてストーリー的なことはサッパリ判らなかった。(オーストラリア訛り自体がコックニーの変形だから慣れているつもりだったけどそれは甘かった)今となっては、とにかく見たという事実しか記憶に残ってないのが悲しい(笑)。

 ネット検索してみたら、東京大学の同窓誌に発表された「映画“RUDE BOY”を読む、あるいは、誠実な若さについて」という論文を発見。この論文が象徴するように、Rude Boyという映画は、エンターテインメントというよりは、時代の記録という感じ。当時、イギリスは未曾有の失業率を誇り、経済は袋小路にはまりこんでいた。そういう意味では、社会的な閉塞感が高まっている今の日本の状況に雰囲気が似ている訳で、作品が発表された当時よりも、今見る方が、日本人にとってこの映画はリアルなのかもしれない。

 あとは、IFILMという海外の映画紹介サイトで、ほんのさわりだけプレビューできるので、興味のある人はのぞいてみて。「I'm So Bored With The U.S.A.」を演奏してる若き日のClashを拝めます。



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