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October 09, 2004

大前研一「日本の真実」

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 日経BPのサイトに掲載された書評を見てからずっと気になっていたのだけど、近所の区立図書館にあったので早速借りて読んでみた。

 非常に面白かった。万人にお薦め。特に、10〜20代前半ぐらいまでの若い人に読んでもらいたいし、中学・高校の必読図書リストに入れるべき(それは無理か…)。まぁ、世間的な常識からすれば「トンデモ本」の類に入るのかもしれないけれど、「こういう視点で社会を見るのもあり」ということを教えてくれる本。

 いたく感動したくだりを以下に引用:
 今の日本では「国が変われ」という議論をしている人が多い。だが、それは逆である。「国は変わらない」という前提の下に、個人や企業がいかに生き延びるかを考えるべきなのだ。私も国を変えようと20年余にわたって努力してきたが、残念ながらこの国は、明治維新のようなクーデターが起きるか、第二次世界大戦後のように他国に占領されない限り、変わることはない。したがって私たちは国に頼らず、個人、家庭、企業の単位で世界に通用する解決策を考え出していくしかないのである。(P140)

 この本の中で大前研一氏が展開する論旨は、牽強付会な部分も多少目につくけれど、基本的にはかなりの正論だと思う。ただ、こういう正論は、今の日本においては、右翼(=体制側)からも左翼(=反体制側)からも否定され攻撃される状況だ。なぜなら、大前氏の論を認めるということは、イコール自分たちがこれまでやってきたことが間違いだったと認めることになるから。それはプライドが許さない。まぁ、そのプライド自体が大したものじゃないのだけど(笑)。

 また、大前氏は「今、日本の産業の多くは、国際競争力を急速に失っている。国際競争力を失っている産業の特徴は、例外なく政府が介在したことである。逆に、政府が介在せず放っぽらかしにした産業は、おしなべて強くなっている」(P36)と分析している。もし、この説が正しいとすれば、日本が誇る「知財」系産業はことごとく没落する運命にあることになる。なぜなら、政府が今一番力を入れてテコ入れしようとしているのが知財分野だから。当然その中には音楽産業が含まれるし、マンガ業界も同様。なかなか恐ろしい話ではあるね…。



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