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September 05, 2004

The Velvet Underground

 雨の週末、なんとなく久しぶりに聴いてみた。彼らのオリジナルアルバム3枚目は、バンド名がそのままタイトル。ジャケット写真もなんだか週末の夕方っぽい(笑)。

 ロックの歴史的にはバナナのジャケットで有名な1枚目「The Velvet Underground & Nico」や、黒地に黒い髑髏が浮かび上がるジャケットの2枚目「White Light/White Heat」ばかりが取り上げられるけれど、個人的にはこの3枚目がベルベットでは一番好きだ。

 極端なオンマイクで録られたルー・リードのボーカルは、ほとんどエコーもかけられていず妙に生々しい。切ないメロディーと淡々とした演奏は不要なものを全て削ぎ落としていて、ある意味究極のロック。

 アナログ盤で聴くと、A面最後の「Jesus」で落ちるところまで落とされて、B面へ裏返すと1曲目が「Beginning To See The Light」になるという、なかなか洒落た構成になっていたりする。ただ、CDではそのあたりのニュアンスがあまり出ないのかもね…。

 しかし、2週続けて雨の週末。なんだか人生をすごく損したような気分だな。



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