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September 17, 2004

エイベックス、CCCDの採用を弾力化

 どのようにでも解釈できる文章から成り立ったプレスリリース(笑)。実際の商品展開がどうなるかを見てみないと判断のしょうがない…。

 ところで、AV Watchの記事だと、「今後はCCCDの採用をアーティスト/作家、ディレクターなどの判断に委ねながら弾力的に採用することを決定した」とあるけど、これは取材して得られたコメントを元にした情報なのだろうか? 本家エイベックスのプレスリリースには、そういう具体的なことは何一つ書かれていないんだけどね。

 早速、某巨大掲示板がどうなっているかのぞいてみたら、このAV Watchの記事を言質として、「これで、CCCDになるのはレコード会社側の意向ではなく、アーティスト側の意向になるから、レコード会社はCCCDで発売する時の責任を逃れられる」という主旨の解釈が書き込まれていた。確かにそういう受け取り方も出来てしまう訳で、これまで以上になかなか微妙な状況になるのかもしれない。

 エイベックスのプレスリリースで面白かったのは、「iPodに代表されるようなHDDミュージックプレーヤーのさらなる普及を予想しており、新しい音楽の楽しみ方に対応する」と具体的な例をあげている点。最大限にポジティブな解釈をすれば、エイベックスはiTMSに参入しますという意思表明とも読める…。

 …なんてことを書いていたら、OTO-NETAさん経由で、JETBIKINI.com Blogさんが「CCCD(コピーコントロールCD)廃止の一報」というエントリーを書かれているのを発見。
情報筋によると、
今日本で氾濫している、CCCD(コピーコントロールCD)ですが、近いうちそのほとんどが姿を消すことになるそうで。某大手レコ会社など揃って手を引くとの話。
 これが事実ならスゴイ話。今までの騒ぎは一体何だったんだということになる。CCCD廃止になり得る理由はいくつかあると思うけど、個人的には、先日あった、衆議院における「いわゆる『コピーコントロールCD』に関する質問に対する答弁書」に対して、政府がCCCDの返品を認めないレコード会社側の姿勢は消費者契約法上問題があるかもしれないという見解を示したのが大きいような気がする。ぶっちゃけた話、公に「悪徳商法である」と宣言されたようなものだからね(笑)。


 PS. 毎日新聞の記事で「ソニーミュージックでも『レーベルゲートCDをやめる方向で検討しており、いったんコピーコントロールなしの音楽CDにもどすつもり』であることを明らかにした」とある。こうなってくると、東芝EMIはどうするのか興味津々。あそこは、世界戦略の一環として本国イギリスのEMIが音頭をとっているから、日本だけの一存でCCCDを止めることは出来ないような…。もしかして、洋楽カタログ(当然ながらビートルズ&ストーンズを含む)だけCCCD続行というパターンになったりするのか?!



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