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September 19, 2004

国家の経済戦略として著作権は重要

 KNWTさんの9月19日のエントリーで知ったINTERNET Watchの記事。

 これを読んで再認識したのは、甘やかされてひたすら楽な金儲けをしてきた頭の悪い政治屋にとって、今一番の流行は、「知的財産立国」という名によるデジタルな富国強兵政策であり、「著作権」という兵器による植民地支配と打倒欧米列強を目指した帝国主義復活なんだなということ(って、オレも大袈裟だよね…)。

 だけどさ、実際の国際政治の舞台において、頭デッカチな法律論だけで相手をやりこめるなんてことは不可能な訳で、それをやるならリアルな軍備増強(核を含む)が必要だし、国連における安保理常任理事国入りもマストな条件だったりする。この甘利という人に、そこまでの覚悟とそれを実現できるだけの政治力があるかといえば、とてもあるとは思えない。仮に覚悟があるとしたら、その真実(国際政治での発言力を裏付けるための軍備増強政策案)を国民に明かす義務があるはずだ。おそらく、韓国はそういう状況を認識しているからこそ、密かに核兵器を作ろうと試みたのだろう。もっとも、韓国のそういった動きが国際政治的に許容されるかどうかは別の問題だけど。単純に「冬ソナ」が売れたから、それを見習い追い越そうという論旨展開はあまりにも底が浅いし、おめでたすぎる。

 実際には、頭の良い政治家先生のことだから、オレが今ここに書いているような戯言は十分承知の上だし、もっと難しい状況も全て判っているはず。まぁ、ぶっちゃけたところ、自分が生きている間にどれだけ簡単に銭儲けできるかだけが問題なんだから、「大人の対応」で適当にやるってのが実態なんだろうねぇ(笑)。


 PS. 勘違いされると嫌なので断っておきますが、オレは軍備増強による富国強兵&帝国主義的な考え方に賛同してる訳じゃあないです。あくまでも、国際政治の実態を考えると、今の知的財産立国論程度では日本国内のごく限られた一部の人にしか通用しないだろうなということを言いたいだけです。


 PPS. 今一番話題の人物、根来氏が新たに会長として就任する「消費者機構日本」とは、どうやら消費者の利益殲滅を目論む国策団体というのが実態みたい。興味のある人は、「ふっかつ!れしのお探しモノげっき」さんの9月19日のエントリーだとか、そこで紹介されている「Starless and Bible Blog」さんの9月18日のエントリー「根来泰周 72歳 華麗なる転身」あたりを読んでみてください。かなり「トンデモ」で笑えるかも。



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