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August 09, 2004

「ロスト・イン・トランスレーション」雑感

 知人から余った券をもらった、という非常に適当な理由で観に行った。そんな訳で、何の前知識も無く(当然ながら監督が誰かぐらいは知っていた)、期待もしていなかったのだけど…。

 結果的には、なんとビックリ、いや、素直に楽しめました(笑)。良かったっすよ。実はソフィア・コッポラの前作「ヴァージン・スーサイズ」はあまり好きじゃなかったんだよね。なんとなくは理解できるけど、やっぱりあれは「少女」から「女」への成長を女性の視点からのみ描いていて、男には不明な点が多すぎた。

 その点、今回の映画は中年オヤジと若き人妻という、オレみたいなオヤジ向けのシチュエーションで判りやすかった…、というのは冗談ですが(笑)、男と女の感情が両方とも上手に表現されていたと思う。

 しかし、サントリーはよくあんなストーリーを承知で協力したねぇ。さすが大企業、懐が広い! 個人的には、CF撮影のシーンが非常に気に入ったというか、映画館の中で一人で大爆笑して顰蹙を買っていたらしい。あの部分の日本語脚本は誰が書いたのだろう、傑作だと思う。そういう意味では、日本語台詞の英語字幕はどんな感じなのだろうかというあたりも興味あるな。

 あと面白かったのは、カラオケ屋で使われる曲の選び方。最後に2人がボックスから出てきて煙草を吸うシーンのバックに流れる曲まで、かなり気を使っているのが感心した。あれは日本の音楽マニアでないと意味不明だけど(笑)。

 さて以下は完全なネタバレになるので、それが気になる人は読まないように!







 ネット検索してると、この映画が日本文化を表面的にしか理解してないとか、ただの不倫映画だとか、すごく頭の悪い映画評が多くてビックリした。例えば、映画情報サイト「映画生活」をのぞいてみると、投稿記事で「アカデミー賞候補に異議あり!」とうスレッドがあって、こういう視点でしか映画を見られない人が多いんだなと呆れるというか、可哀想だと思った。想像力が欠如してるんだろうねぇ。

 この映画は、何も東京を描こうとした訳じゃない。たまたま映像化するにあたって、ビジュアル的に面白かったから東京が選ばれているけど、実際には別にニューヨークでもロンドンでも上海でもアラスカでもゴビ砂漠でも何処でも良いんだよね。自分の日常とはちょっと違う世界に来たことによって、自分の感じていた日常生活への違和感が客観的に見えてきてしまう、みたいな設定なんだから。

 まぁ、日本をちゃんと描けていないという方に思考が流れてしまう人には、いくら説明しても判ってもらえないのだろうけど…。

 気になったのは、2人が抱き合うラストシーンで、ビル・マーレイがスカーレット・ヨハンソンに囁くんだけど、それが聞き取れなかったこと。字幕もなし。気になったのでネットを色々検索して調べたら「Your dream will come true, OK?」という説もあった。これは結構素敵な解釈。実際のところは、英語ネイティブな連中の間でも諸説紛々らしい(笑)。

 最後に、Jesus & Mary Chainの「Just Like Honey」が流れる首都高のシーンは涙が出るほど美しかった(本当にオレが涙したという訳ではないけどね…)。



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