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May 30, 2004

コンビニでの出会い(音楽編)

 昨日、あまりの暑さに冷たいドリンクを買おうとコンビニの扉を入った瞬間、とんでもない曲がBGMとして流れていてぶっ飛んだ。最初は自分の耳がおかしくなったと思い、その事態を受け入れられなかったほど(笑)。かかっていたのはPILの「Swan Lake」。初夏の気怠い午後のコンビニに、もっとも似つかわしくない曲だった。

 あらためて、家に帰ってきて古いレコードを取り出してみた。Public Image Limitedの一連の作品って、オレにとっては絶対に捨てられないけれど、おそらく聴き直すことも二度とないだろうと思っていた類のもの。その理由は、音的にも精神的にもヘビーすぎるからなんだけど。で、針を落としてみる。音がスピーカーから出た途端、タイムマシンで遠い昔に連れ戻されたような錯覚が襲ってくる。あの頃は、冷房もない汗がしたたるような暑い部屋の中で、PILのレコードを何度も聴いたりしたっけ…。

 「Swan Lake」という曲自体は、確か植物人間になってしまった少女のことを唄った作品だと思う。ジョン・ライドン自身、この曲には思い入れがあったみたいで、最初は7インチシングルで曲名を「Death Disco」名義として発売していて、カップリングは「No Birds Do Sing」。この後、あの伝説的な12インチ45回転シングル3枚組缶入りセット(!)の「Metal Box」を出して、曲名を「Swan Lake」に変更。Metal Box自体は限定仕様だったので、その後は普通のLP2枚組「Second Edition」がリリースされた。

 当時、ジョン・ライドンはかなりのオーディオオタクと化していて、自分の家で最高の音質で聴くため、12インチ45回転というフォーマットに固執したという逸話があるけど、確かに今聴いてもビックリするぐらい音が良い。おそらくこのヌケの良さとベースの太さはCDじゃ再現できないと思う。ただ、そういう聴き方をするための作品じゃないので、オーバースペックという話もあるな。

 PILの作品としては、この後、「Flowers of Romance」が出る。このアルバムは密かに亡きシド・ヴィシャスへ捧げた作品だったはず。Flowers of Romanceってのは、シドやバンシーズのスージー・スーなんかがメンバーだったバンドの名前なんだよね。

 その後、ベースのジャー・ウォブルやギターのキース・レヴィンが脱退したりして、PILへの興味はなくなったけど、初来日の中野サンプラザ公演では、唐突にピストルズの「アナキー(正しい英語の発音だとこの表記に近い)」とかを演ったりして、罵倒し失笑しながらも大感動という訳のわからない精神状態に陥れてくれたのはさすが元「ジョニー・ロットン」だった。この人、今でも相変わらずみたいで、こちらのナイスなサイトを見たりすると、オレも負けてられないなと思ったりする(笑)。

 最後に、PILの作品から客観的にお薦めアルバムを1枚挙げるとしたら、ファーストアルバム「Public Image Ltd」。ジョンがピストルズを辞めて、ようやく自分が本当にやりたいことを自由に出来たという、生き生きした感じが溢れているから。



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