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May 22, 2004

 今から10数年前、それなりに良いCDプレイヤー(常識人はまず手を出さないような値段だった…)を入手して有頂天だったオレは、果たしてCDはアナログ盤のように原産国(=プレス)違いで音に違いがあるかどうかを知りたくて、試してみたことがある。実験に使った音源は、Kate Bushの「The Sensual World」。これを選んだ理由は、1)好きな作品だった、2)自分がUK盤のCDとLPを持っていた、3)US盤を持っている友人がいた、4)日本盤を持っている友人がいた、というもの。

 結果は簡単に言うと、Kate Bushの作品に関しては、それ以降UK盤以外を買わなくなった(笑)。

 とにかくもう随分昔のことなので、詳細は覚えてないけれど、アナログ盤が一番音が良かった。で、それに一番近い質感で聞かせてくれたのはUK盤CD。繊細さとダイナミックレンジの良さを上手に両立していたと思う。US盤はロックな音(笑)というか、ハイがきつかったような気がする。日本盤はお話にならなくて、のっぺりした起伏に乏しい音質で完全に音楽の良さをスポイルしてたから、その後の洋楽日本盤への大きな偏見をオレの中に育ててくれました。おそらく、今時の日本盤はここまでひどいことはないと思うけど、CCCDだともっとひどいんだろうね。ちなみに、CCCDをどうしても再生しなければならない時(過去1度だけあった)はMacのドライブを使いました。たかが数千円のCCCDのせいで、大枚叩いて買った高級プレイヤーが壊れたら、悔やんでも悔やみきれないので…。



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