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March 24, 2004

ざわわざわわ…「さとうきび畑」作者、寺島尚彦さん死去

 「さとうきびが風に触れる音を、1年半かかって『ざわわ』と表現した」というエピソード、どこまで本当の話かは別にしても、モノを創りだす姿勢としてグッとくるものがあります。

 この曲って、オレが小学生の頃、NHKの「みんなのうた」で、森山良子が歌っているのを聴いたのが初めてなんだけど、ひたすら真っ青な空と、大地に広がるさとうきび畑というシンプルな映像と相まって、歌詞の内容が強烈なインパクトを与えてくれた。子供心にも、あぁ反戦の歌なんだなとすごく素直に感動した覚えがある。しかも、あんまり嫌な感じがしなかったんだよね。オレの頭の中では、良い歌がどういうものかという判断をくだすための基準の1つになってて、これよりあざとい内容だと×だったりする(笑)。

 この歌がいまだに多くの人に受け入れられているのは素晴らしいことで、まさに「クラシック」という形容が相応しいと思う。日本のポップス(の範疇に入るのか不確かなれど…)にクラシックな楽曲があるのはすごくウレシイ。

 寺島さんのご冥福をお祈りします。



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