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March 14, 2004

 映画「ドッグヴィル」を観た。いわゆるハリウッド的な娯楽映画とは対極にある映画。エンターテイメントを映画に求める人は観ちゃいけない作品でもある…。個人的には気が早いけど、2004年度国内公開作品でベストワンとしよう。まぁ、他にもう映画を見に行きそうにないという話もあるけど(笑)。とにかく、見終わった後で喝采の拍手をしたくなった映画。そんな風に思った映画って、オレの場合ほとんどないんだよね。

 映画が始まってすぐに、ほとんどのセットが排除された演劇用舞台みたいなところでストーリーが展開されることに軽いショックを感じる。目には見えないドアの開け閉めの効果音とかがあって、笑ってしまう。しかし、そんな違和感は数分でなくなり、逆にシンプルな画面が、こちらをグイグイ映画の中に引き寄せてくれた。非常に「クレバー」という言葉が相応しい映画プロダクションの在り方だなぁと感心する。

 この映画を作った監督のラース・フォン・トリアーという人、これまでに「奇跡の海」だとか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」というウェットで不条理で暗い映画ばかり作っているのだけど、今回は不条理な展開ではあるものの、上述の特殊(?)セットと、主演ニコール・キッドマンの存在感で、かなり雰囲気が違うことになっている。何が違うかと言えば、非常にドライなのだ。状況は悲惨だし、最後まで救われない感じなのだけど、不必要な「お涙頂戴」的展開は皆無で、ひたすら突っ走っている感じ。3時間近い上映時間だけど長さは感じなかった。さらに、単体で短編作品的な味わいもある写真コラージュを使ったエンドロールは、デビッド・ボウィの「ヤング・アメリカン」のせいなのか、暗い写真ばかりなんだけど、スコーンと突き抜けてさらに乾いている。

 面白かったのは、前作のダンサー・イン・ザ・ダークでは女性客が多かったけど、今回は男性客が多かったこと。これはやっぱり主演女優のせいなんだろうか? あと、今回は全然泣けません。なので、女性に訴える力が弱いだろうなぁとは思う(笑)。

 最後に、ちょっとネタバレ的な話になるけど、この映画、世襲制度が確立しようとしている政治家や企業家なんかの家庭では、子弟への帝王学を伝えるための非常に優れた教材として利用できそうで、それがとても怖いかも…。


 この週末は滑りはなし。シーズンも終わりかなぁ…。



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