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December 26, 2003

「この若者、礼儀作法保証します」…厚労省が認証制度
 各種資格の取得状況に加え、我慢強さなど会社勤めに欠かせない資質に国が“お墨付き”を与えることで、若者の就職率アップを目指す作戦。我慢強さなどの客観評価は難しいが、厚労省は「認証を受けようと思ったこと自体、やる気の証明になる」としている。

 学校教育での愚民政策だけじゃ足りなくて、官庁組織も愚民化したのか? なんかさ、「もう世も末」って、こういうのを言うんだろうねぇ。こんな税金の使い方してるから破綻するんだよ、まったく…。


ハリウッドは音楽産業の轍を踏まないか?
In Chasing Movie Pirates, Hollywood Treads Lightly

 ニューヨークタイムズ(12/25付け)のビジネス記事で、映画産業の違法コピーに対する取り組みが書かれていた。音楽産業みたいに個人訴訟を大々的にやって、結果的に全てのユーザーから嫌われるというような、頭の悪い行為は見習わないつもりだというお話。

 実際問題としては、映画データが音楽データに比べて巨大なため、違法コピーの流通がまだ本格的ではないという状況を分析しつつ、配信ビジネスへどうすればスムーズに移行できるかが問題提起されている。まぁ、旧来のコンテンツ産業はどこもデジタルへの移行で様々な問題を抱えているのだけど、それを前向きかつ積極的に処理していかないと、どんどんビジネスチャンスを失って没落の一途という結末が待っている。

 面白かったのは、「なぜ違法コピーが蔓延するのか?」という問いに対して、「ユーザーが欲しいものをメーカーが提供しようとしないから」という回答があるくだり。結局、メーカーの思惑とユーザーの欲求は折り合うことがないってわけなのかな…。

 記事の最後で、RIAAから音楽データの違法コピー交換で訴訟された人物が、もうデータ交換は止めたと答えている。その理由は、ジャンクショップにあるタダ同然のアナログ盤を漁るほうがずっとエキサイティングで面白いからだそうだ。彼曰く「音楽で新しいことなんてもうないじゃない」、まったく同感(笑)。



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